軟窒化処理(タフトライド)加工例
熱処理によって対象品の表面硬度を向上させる処理です。
熱処理の代表とも言える「焼入れ」も硬度を上げる処理ですが、何が違うのでしょうか?
鋼の表面に窒素を染み込ませて金属元素と結合させることにより、硬い窒化物層を形成することにより
表面を硬化する処理になります。
焼入れは、金属の組織変化を起こして無理やりその状態を留めることによって硬さを得ています。
※焼入焼戻のページ参照
そのため硬さを得られると同時に変形や寸法変化などのリスクがあります。
軟窒化処理では、変態点温度(鋼が組織変化する温度)より低温(一般的に550~580℃)で処理を行うため、浸炭焼入や通常焼入よりも変形が極めて少ない処理となっています。
もちろん、焼入れも軟窒化もメリットとデメリットがありますので、処理に迷われた方はご相談ください。
主に軟窒化処理は耐疲労強度、耐磨耗性、耐食性の向上を目的として行われることが多いです。仕上りはねずみ色~白灰色となります。(窒化層の色です。)
弊社の軟窒化処理の特徴
- ・軟窒化処理は殆どの材料に処理できることが特長です。
(炭素鋼、冷間圧延鋼、構造用鋼、ステンレス鋼、鋳鉄など様々な鋼種に処理が出来ます) - ・塩浴窒化のため、少量多品種への適用が容易です。
- ・自社内でタフト後の研磨処理にも対応可能です。
ご依頼品は小物精密部品が多く、多品種少量処理も短納期で対応致します。