真空焼入

真空雰囲気で加熱をすると、無酸化で加熱ができます。(真空は無酸化熱処理とし最も優れた雰囲気です)通常1~10-3Paの真空度で操業します。焼入性の良い、高合金鋼(SKD、SKH等)は加圧窒素ガスを周辺から噴射するガス焼入で、また炭素鋼や低合金鋼(焼入性が小さい)は油焼入を行います。

真空焼入の特徴

  • ・プラスチック、ダイキャスト、鍛造用金型鋼、高速度鋼(ハイス)、マルテンサイト系ステンレスなど、緩慢な冷却で焼入が可能な材料は無酸化、変形、変寸が少なく、同一硬さでも衝撃値が高い。
  • ・償却費が高いので(設備が高価)、炉に見合った投入量があるか、少ないときは他部品との共加工になりますので納期を必要とすることがあります。

弊社では材料と使われ勝手により、よりベストな処理を提供致します。

対応事例

模型メーカー(東京都)

お悩み他社にて処理していたがくっつきが非常に多く、生産ラインの機械が頻繁に止まってしまうのをなんとかしたい。

ご提案洗浄方法等の様々なテストを実施、検証した上で最良と思われる洗浄方法をご提案し、真空焼入処理を行いました。
その結果「くっつき」が発生しなくなり、生産ラインの安定稼働を実現することができました。

「熱処理」自体が問題なのではなく、その前工程に改善点があることも。
トータルでカイゼンしてプロブレムをクリアしちゃうのが伸和熱処理です。