析出硬化

析出硬化処理(別名:時効硬化処理)は高力Al合金、高力銅合金(ベリリウム銅など)、耐熱合金、ステンレス鋼(SUS630、631,632)などの硬化型合金の強化を行います。

下図、平衡状態図において、Cの組成の合金を温度T0に加熱したのち急冷すると、β相の析出が阻止されてB元素をそのまま過飽和に固溶した過飽和固溶体が得られる。
この操作を溶体化処理または固溶化処理という。

つぎに、この過飽和固溶体をその合金に適した比較的低い温度(たとえばT2~T3)に再加熱するか、常温に長くおくと、α素地中へβ相ないしβ相になる前段階の過渡的な析出相が微細に析出してきて、これが転位の運動の障害となり著しく硬化します。

弊社では材料仕様に最適な条件で高品質な析出硬化処理を短納期で行います。

析出硬化