無電解Ni-Pメッキ加工例-1
耐食性と耐磨耗性(硬質クロムメッキの代替→メッキ後熱処理することによりNi3Pの析出により硬く(HV800~1000)なります。無電解メッキであるため、形状によるメッキ厚さが不均一になることが少ないです。(均一厚さメッキが出来る)
原 理
化学反応を利用して、金属塩の水溶液から金属を部品表面に被覆(析出という)する方法です。非金属材料にもメッキが可能です。水溶液中には基本的に「金属塩」「還元剤」「緩衝剤」の3種類の薬品から構成されています。還元剤は次亜リン酸ナトリウムNaH2PO2を一般的に用いられます。そのため N i 中に8%前後のPを含んだNi – Pめっき被膜となり、Pがめっき被膜を硬くする役目となっています。このリンがメッキ後に400℃に加熱をするとNi – Pの析出され硬化します。(HV ≒1000)
弊社の無電解Niメッキの特徴
- 1. 焼入焼戻など熱処理と一貫で行うことが多く、材料と熱処理履歴がわかっているため、密着性など、優れています。(熱処理との一貫で利便性もあります)
- 2. 小物精密部品を得意とし小回りが利きます。
- 3. 析出硬化処理(耐磨耗性付加)も熱処理を専門としていますので、メッキ後、直ちに行えます。
- 4. RoHS指令対応済。鉛は含まれておりません。
無電解Ni-Pメッキ加工例-2