一般熱処理の種類として焼入れ、焼き戻し、焼なまし、をご紹介してきました。
今回は「焼きならし」について、ご紹介いたします。
焼きならしとは何でしょう？
焼きなまし同様に、馴染みの無い方もいらっしゃるかも知れませんね。
焼きならしとは、鋼の組織の不均一を除去して、標準状態にするための作業です。
（焼準/ショウジュンとも言われます）
鋼を所定の高温まで加熱した後、一般には空冷で冷却して、金属組織の結晶を均一微細化させ、
機械的性質の改善や切削性の向上を行う熱処理の事です。
つまり、
・結晶粒の整粒化
・塑性加工組織の改善
を目的として行う処理です。
焼ならしを行う事で、それまでの加工履歴や熱処理履歴が消えて、鋼固有の組織になります。
鋼の種類の観察には、焼ならし後の組織を使います。
（焼き入れ前処理として行われる場合もあります）
一般熱処理の種類をご紹介してきましたが、これからも様々な処理をご紹介していきますので、
当記事と併せまして、ＨＰ上のサービス一覧に関してもぜひご覧になってみてください。
それではまた。
(Y.S.)
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#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日