あらためて黒染め

2024.10.03
全国熱処理ファンの皆様、大変お久しぶりでございます。
さて、最近様々なお客様から、黒染め処理のご依頼・ご相談を受ける事が多く感じられます。
2021年5月に、この“熱処理のつぶやき”でもご紹介させていただきましたが、
黒染めについて、改めてご説明したいと思います。

黒染めとは、鋼の表面にFe304(四酸化鉄)の黒色被膜(いわゆる“黒錆“)を形成して、
鋼内部を保護する処理の事です。
非常に薄い被膜のため部品の寸法精度を維持したままで、「黒く染めた」様な外観が得られます。
防錆力もありますが、めっき等と比較すると心許ないので、通常は防錆油と併用します。
材質によっては、真っ黒ではなく多少赤みがかった黒になることもありますので、色味がご心配な
場合は試作をご用命ください。

現在お取引させていただいておりますお客様から、以前は別の業者へ依頼していたけれども仕上がりが悪く、
納期も掛かるので何とかしてほしいとのご相談から、ご協力(ご対応)させていただき、テストしたところ
お褒めの声をいただきまして、継続的にご発注いただいている例も数多くありますので、表面処理で何か
お悩みの際にはまずはご相談ください。

熱処理+黒染め(表面処理)セットでご発注いただくと(一貫加工/完成品としてお渡し可能)納期や物流コストの
削減が可能ですが、もちろん黒染め単体でのご注文も承りますのでお気軽にお問合せください。
引き続きご愛顧の程、宜しくお願い致します。

(Y.S.)


日常のつぶやきは @ShinwaHT にて。
#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日