どちらもクロメート処理ではありますが、溶液や、防錆力の違いなどがあります。
弊社で主に行っているメッキは”無電解Ni-Pメッキ”ですが、他にもメッキの種類はたくさんあります。
自分の知識アップを兼ねて、今回からはメッキ全般についてお話ししたいと思います。
■メッキの目的
メッキというと、見た目を美しくする装飾目的をイメージしますが、装飾以外でもメッキを行います。
・耐摩耗性や熱伝導率の向上、電気が流れやすくする特性、水を弾きやすくするなど
・防錆や鉄の腐食防止効果、表面の硬度を高めて耐久性の向上
■メッキの種類
メッキの処理方法は、大きく分けて2種類です。
・乾式:真空状態の中で処理を施す方法。
金属をイオン化、またはガス化し、金属の表面にメッキを蒸着させます。
代表的な名称・・・物理蒸着・化学蒸着メッキ
・湿式:電解質水溶液に漬けながらメッキを施す方法。
一般的にメッキと呼ばれる表面処理は湿式がほとんどです。
※湿式のメッキ処理は、下記の3種類に分類されます。
置換メッキ・・・イオン化傾向の差によりメッキ加工する方法
還元剤や電気エネルギーを用いないのがメリット
電気メッキ・・・電解質水溶液と電極を用いる処理方法
短時間でコストが安い反面、膜厚がばらつきやすい
処理可能な金属に限りがある
無電解メッキ・・化学反応を利用して、金属塩の水溶液から金属を
部品表面に被覆する方法
非金属材料にも処理が可能で、均一な膜厚となりやすい
メッキの世界もだいぶ広いですよね。
次回もメッキについて理解を深めたいと思います。
(N.T.)
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#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日