いまだに錆びていない鉄があることをご存じでしょうか。
そもそも鉄はなぜ錆びるのか。
鉄と酸素からなる酸化物だった鉄鉱石を、酸素と分離することで鉄ができます。
鉄が錆びるのは、酸素と結びついて安定した酸化物に戻ろうとするためで、
酸化鉄と呼ばれるものが錆びの正体です。鉄としては自然な状態です。
錆びない鉄と言えば、ステンレスを思い浮かべますよね。
ステンレスは、鉄にクロムを混ぜることで、表面に不動態皮膜と呼ばれる膜を形成します。
鉄より酸素に結びやすい特性を持つクロムが酸化し、酸化被膜となり錆びの発生を防ぎます。
ステンレスの発明は、20世紀初頭で新しい金属なのです。
では、1500年以上も錆びない鉄とは、いったいどういった鉄なのでしょうか。
次回へ続く。
(N.T.)
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#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日