私達が現場で使う用語は、英語で表現される場合もあります。
「熱処理(ヒート・トリートメント)は、処理品(ワーク)を加熱し、
焼入れ(クエンチ)した後、焼戻し(テンパー)をする事で、組織(マトリックス)を整えます。
この他、焼ならし(ノルマ)や焼きなまし(アニール)をする事で、硬さ(ハードネス)を調整します。」
「塩浴での焼入れ(ソルトバス・クエンチ)等で硬くした組織は、焼戻しをします。
更に、比較的高い温度で行う調質(サーマル・リファイニング)や、
室温よりわずかに高い温度に上げて、鋼の組織を変化させる焼入れ時効(クエンチ・エージング)、
応力を緩和するまで温度を上げる応力除去焼きなまし(ストレス・リリーフ)等を行い、材質を改善します。」
鋼の組織は最初から英語表記ですが、それ以外は日本語になっています。
「オーステナイトからフェライトとセメンタイトが析出(プレシピテーション)すると、
合金元素との炭化物(カーバイド)が出てきます。」
今回は少し趣向を変えて、熱処理を横文字で表現するとどうなるか、例文を踏まえて
ご紹介させていただきました。
クエンチ、テンパー、アニール等は比較的よく使われますが、さすがにここまでカタカナを
並べられるとわかりにくいですね。。
引き続きシンワヒートトリートメント(伸和熱処理)を、宜しくお願い致します。
(Y.S.)
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#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日